2026年5月21日

社長の人柄が採用の武器になる——「どんな社長か」が応募の質と量を変えやすくなります

「面接で社長と会って、入社を決めました」

採用がうまくいっている中小企業の社員に話を聞くと、こういう声をよく耳にします。給与や条件ではなく、「この人のもとで働きたい」という判断です。

逆に言えば、社長の人柄が求職者に届いていない会社は、人柄が見えにくい状態になっていることがあります。

求職者は「社長がどんな人か」を調べている

応募を検討している求職者の多くは、会社名を検索します。ホームページ・Googleマップの口コミ・SNS——そのなかで「社長はどんな人か」も確認しようとする傾向があります。

中小企業の場合、社長と直接仕事をする距離が近いことが多いです。「どんな上司・職場環境か」以上に「どんな社長のもとで働くか」が、入社の決め手のひとつになりやすいです。

にもかかわらず、多くの会社の採用ページには「代表挨拶」が1段落あるだけで、社長の考え方・仕事への姿勢・日常の言葉が見えません。そこに余白があります。

「人柄発信」で変わる3つのこと

社長が自分の言葉で発信するようになると、採用にどんな変化が起きやすくなるでしょうか。

① 応募者の「解像度」が上がりやすい

社長の発信を読んで「この人の考え方と合う」と感じた人が応募してきやすくなります。結果として、価値観のミスマッチが起きにくくなります。応募数より応募の質が上がるイメージです。

② 会社の「温度」が伝わりやすい

求人票には書けない職場の空気感——社長が何を大切にしているか、どんな姿勢で仕事に向き合っているかが、発信を通じて伝わりやすくなります。

③ 検索結果に出てきやすくなる

社長の名前・会社名でブログやSNSが表示されるようになると、調べた求職者の目に届く機会が増えやすくなります。地域での認知が採用に直結するケースもあります。

何を発信すればいいか

「自分の会社のことを書いても読まれないのでは」と思うかもしれません。でも、求職者が知りたいのはビジネス論や成功体験ではなく、「普通の言葉でどんなことを考えているか」です。

発信のテーマは難しく考えなくていいです。以下のような内容で十分です。

仕事への姿勢・価値観

「うちの会社が大切にしていること」「採用でこんなことを見ている」「こういう人と働きたい」——社長自身の言葉で語ると、求職者には「自分に向けられたメッセージ」として届きやすくなります。

日常の小さな話

現場で気づいたこと、社員との会話のなかで考えたこと、地域の出来事など。大きなテーマでなくていいです。「この社長は現場に近い人だ」という印象が伝わります。

採用に関する正直な話

「どんな人を求めているか」「採用でうまくいかなかったこと・そこから学んだこと」——採用に悩んでいる経営者が正直に語ると、同じような価値観を持つ求職者の共感を得やすくなります。

どの手段から始めるか

SNS(Facebook・Instagram・X)

投稿のハードルが低く、日常の延長で始めやすいです。地域のグループへの参加・ハッシュタグの活用を組み合わせると、地元の求職者の目に届きやすくなります。採用向けのSNS活用の基本はこちらの記事も参考にしてください。

ブログ・コラム(自社HPに掲載)

長文で考えを整理して伝えたい場合に向いています。HPに掲載しておくと、求職者が会社を調べた際に読まれやすくなります。「文章が苦手」な方は、話した内容をそのまま書き起こす方法でも十分です。

社長インタビュー記事

自分で書くのが難しい場合、社員に「インタビュー形式で聞いてもらう」という方法もあります。話すだけでコンテンツになります。社内コンテンツの作り方についてはこちらの記事でも解説しています。

「続けること」が一番大切

人柄発信は、1回投稿して終わりでは効果が出にくいです。月1〜2回でもいいので、まず続けてみてください。

「うまく書こう」と思わなくていいです。求職者が知りたいのは「リアルな言葉」であって、整った文章ではありません。継続することが効果につながりやすいです。過去の投稿が積み重なることで、「社長の人となり」が検索や閲覧を通じて伝わりやすくなります。

採用全体の情報発信の仕組みを見直したい方は、採用プロセス全体をまとめた記事も参考にしてください。

採用の見せ方・発信について気になることがあれば、お気軽にご相談ください


よくある質問

Q1. 社長の発信は採用にどう影響しますか?
社長の人柄や考え方が伝わることで、価値観が合う求職者が応募しやすくなります。応募数より応募の質が上がる効果が期待できます。

Q2. 文章が苦手でも発信できますか?
できます。話した内容の書き起こしや、日常の短い気づきを投稿するだけで十分です。整った文章より、社長自身の言葉であることの方が大切です。

Q3. どのSNSから始めるのがいいですか?
経営者層の利用が多いFacebookや、写真で職場の雰囲気を伝えやすいInstagramが取り組みやすいです。ただし、20代の求職者はFacebookをあまり見ない傾向があります。採用したい年齢層に合わせて使い分けてください。すでにアカウントがあるSNSから始めるのが現実的です。

Q4. 発信の頻度はどのくらいが目安ですか?
月1〜2回から始めると続けやすいです。毎日更新する必要はなく、継続することの方が重要です。

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