2026年5月19日

求人票には書けない「会社の中身」の伝え方——社内コンテンツで採用力を上げる

「アットホームな職場です」「チームワークを大切にしています」——こういった言葉を求人票に書いても、求職者にはなかなか伝わりません。

言葉として正しくても、実感が伴わないからです。

求職者が本当に知りたいのは、「その職場がどんな感じか」というリアルなイメージです。一緒に働く人の顔・話し方・仕事への姿勢——こういったものは、文字では伝わりにくいです。

そこで有効なのが「社内コンテンツ」——社員インタビューや現場ストーリーを言葉と写真でまとめたものを、求人票や採用ページに活用する方法です。

社員インタビューが採用に効く理由

求職者が「この会社に応募しよう」と決めるプロセスを考えると、多くの場合、次のような流れがあります。

  1. 求人票で条件を確認する
  2. 会社の名前で検索し、HPやSNSを見る
  3. 「ここで働いている人はどんな人か」を確かめようとする
  4. 情報があれば「行ってみよう」、なければ「よくわからない」で終わる

社員インタビューは3と4の間を埋めるコンテンツです。「どんな人が働いているか」が具体的に見えると、求職者は「自分もここで働けるかもしれない」と感じやすくなります。

会社の採用ページや自社HPの整備については採用ページがない会社のリスクでも触れています。

どんなコンテンツを作るか

① 社員インタビュー

特にシンプルで効果が出やすいコンテンツの一つです。在籍社員に「入社した理由」「仕事の面白さ・大変さ」「職場の雰囲気」について話してもらい、それをテキストと写真でまとめます。

聞くべき質問の例:

  • なぜこの会社に入ろうと思ったか
  • 入社前のイメージと入社後のギャップはあったか
  • 仕事でやりがいを感じるのはどんな場面か
  • 職場の雰囲気を一言で表すとどんな言葉か
  • 次に入ってくる人に伝えたいことは何か

長文にする必要はありません。400〜600字程度のテキストと、社員の表情がわかる写真1〜2枚があれば十分です。顔出しが難しい場合は、後ろ姿や作業中の手元写真でも代替できます。

② 「1日の流れ」紹介

出勤から退勤まで、どんな仕事をしているかを時系列でまとめます。

例:

  • 8:30 出勤・朝礼(10分程度)
  • 9:00 現場作業開始
  • 12:00 昼休み(社員食堂または近くのコンビニへ)
  • 13:00 午後の作業
  • 17:30 片付け・報告
  • 18:00 退勤

「残業はどれくらいあるか」「休憩はどう過ごすか」といった細かい情報が、求職者の「入社後のイメージ」を具体化します。求人票には書ききれない情報が、ここで補えます。

③ 入社ストーリー

Uターン転職・異業種からの転職・ブランク明けの再就職——「自分と近い境遇の人がここで働いている」という情報は、同じ状況にある求職者に特に刺さりやすくなります。

「前職は営業職でした。異業種への転職に不安がありましたが、丁寧に教えてもらえたので今では戦力として動けています」——こういった一言が、未経験者の応募ハードルを下げやすくなります。

スマホ1台で作る手順

特別な機材や編集スキルは必要ありません。

STEP1:社員に3〜5問の質問を口頭で聞く
メモを取りながら話を聞くか、本人に簡単に書いてもらいます。インタビュアーは経営者でも、他の社員でも構いません。

STEP2:回答を短くまとめる
口語をそのまま載せるより、要点を400〜600字に整理した方が読みやすくなります。本人に内容確認をとっておくと安心です。

STEP3:写真を1〜2枚撮る
仕事中・作業台の前・社内での自然な場面をスマホで撮影します。写真の撮り方の詳細については求人票に「職場の写真」を入れるべき理由も参考になります。

STEP4:掲載する
自社HPの採用ページ・求人票の補足欄・SNS投稿として掲載します。同じコンテンツを複数の場所で使い回せます。

コンテンツ作りで避けたいこと

社員に「いいことだけ書いて」と頼まない
過度に美化された内容は、求職者に「取り繕っている」という印象を与えやすくなります。大変な面も率直に触れた方が、信頼感が増しやすいです。

一度作ったら終わりにしない
1年以上前のインタビューだけが残っていると「最近の情報がない会社」に見えやすくなります。年1〜2回、内容を更新するか新しい社員のコンテンツを追加すると、継続的な採用広報につながりやすくなります。

まとめ

  • 求人票の文字では伝わらない「職場のリアル」を届けるのが社内コンテンツの役割
  • 社員インタビュー・1日の流れ・入社ストーリーの3種類が基本
  • 質問・文章まとめ・写真撮影・掲載の4ステップで、スマホ1台から始めやすい
  • 美化せずリアルを伝えることと、定期的に更新することが長期的な採用力につながりやすい

採用広報を始めるにあたって「何から作ればいいかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。


→ 関連記事: SNS採用の正しい使い方 / 求人票に職場写真を入れる方法 / 知名度があっても応募が来ない理由

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