2026年5月27日
採用が「初めて」になった担当者が最初にやるべきこと——入門から求人票作成まで
「来月から採用も担当してくれ」——こう言われて戸惑っている方は少なくありません。地方の中小企業では、専任の採用担当がいないまま、経営者・役員・総務担当などが採用を兼務するケースが多いです。
初めて採用担当になった方が「何からやればいいかわからない」状態で動き出すと、求人票が完成しないまま時間が経ったり、面接設定が曖昧なまま候補者を逃したりします。
まず全体を把握してから動くことが、結局は早道です。
採用の流れを1枚で把握する
採用は次の5段階で進みます。
- 採用計画を立てる(何人・いつまでに・どんな人材が必要か)
- 求人票を作成する(ハローワーク・求人媒体への掲載内容)
- 応募を集める(媒体選択・ハローワーク登録)
- 選考を進める(書類選考・面接・内定出し)
- 入社・定着させる(入社手続き・初期フォロー)
初めての方が最初につまずくのは「1〜2」の部分です。どんな人を採りたいかが曖昧なまま求人票を書こうとすると、手が止まります(採用計画の立て方はこちら)。
最初の1週間でやること
①「採る人物像」を言語化する
「誰でもいい」は採用の失敗につながりやすい出発点です。次の3点を経営者や現場と話し合ってください。
- 今いる社員の中で「この人に近い人が来てほしい」と思う人は誰か?
- 入社後に任せたい仕事は具体的に何か?
- 「これだけは合わない」という人物像は何か?
この3点が言語化できると、求人票の文言が格段に書きやすくなります。
②「どの媒体で出すか」を先に決める
ハローワーク・Indeed・求人誌・自社サイトなど、媒体によって費用・手続き・届く層が異なります。最初の一手は「ハローワーク+Indeed(無料掲載)」から始めるのが低コストで試しやすい方法です(採用チャネルの選び方はこちら)。
③ 求人票のひな型を1枚作る
仕事内容・給与・勤務時間・福利厚生・求める人物像の5項目を一枚にまとめます。完成度より「一度書き切る」ことを優先してください。後から直せます。
最初の面接でやること
採用担当が初めての方ほど、面接で「世間話になってしまう」という失敗をしやすいです。面接の目的は「この候補者が仕事にフィットするか」を確認することです。
最低限、次の3点は聞いてください。
- 現職・前職で担当していた仕事の具体的な内容(実務経験の確認)
- なぜこの会社に応募したか(動機・認識のずれがないかの確認)
- 入社後に何を担当したいか・どんな環境が合うか(期待値の擦り合わせ)
この3点に加え、自社の仕事内容・職場環境・待遇を正確に伝えることが、内定後のギャップを防ぎます(面接でよく聞かれる質問・逆質問の設計はこちら)。
やってしまいがちなミス
初めて採用担当になった方がやってしまいやすいミスを3点挙げます。
① 求人票を何週間も完成させられない
完璧を目指して止まるより、「仮の求人票」を3日で出す方が早く結果が出ます。
② 面接の日程調整が遅い
応募から連絡が遅れると、候補者が他社に流れてしまうことがあります。応募通知を受けたらなるべく早く(目安として当日〜翌営業日中に)連絡を返す習慣を作ることが大切です。
③ 採否の結論を出すのを先延ばしにする
「もう少し考えてから…」という先延ばしは、候補者を待たせてしまい辞退につながります。面接後5日以内を目安に結論を出すことを意識してください(採用の返事スピードが合否に影響する理由はこちら)。
まとめ
- 初めて採用担当になったらまず「全体フローの把握」「人物像の言語化」「媒体の決定」の3点から始める
- 求人票は完璧より「早く出す」を優先する
- 面接は3点(実務・動機・期待値)を軸に、自社の情報を正確に伝える場と捉える
採用は慣れていくと全体像が見えてきます。最初は細かいことに悩みすぎず、動きながら改善していく姿勢で大丈夫です。
わからないことが出てきたらお気軽にご相談ください。
→ 関連記事: 採用計画の立て方 / 採用チャネルの選び方 / 専任担当なしで採用を回す仕組み