2026年5月23日
「オンライン面接、やってみたら思ったより簡単だった」——地方中小企業向けWeb面接の始め方
「オンライン面接はやったことがない。難しそうで手が出ない」
こう思っている経営者は少なくありません。しかし実際にやってみた方からは「思ったより簡単だった」という声もあります。
オンライン面接(ビデオ通話を使った面接)は、スマートフォンやパソコン1台で始められます。専用の機材は不要です。慣れてしまえば、普通の電話に近い感覚で使えます。
なぜ地方中小企業にオンライン面接が有効なのか
遠方の候補者と会いやすくなる
地方の会社に興味を持ってくれる候補者の中には、現在は都市部に住んでいるUターン希望者もいます。こうした候補者は「面接のためだけに交通費と時間をかけて来るのは難しい」と感じて、応募を諦めることがあります。
最初の1〜2回の面接をオンラインにするだけで、遠方の候補者との接点が作りやすくなります。最終面接だけ対面にする、というやり方も選択肢の一つです。
日程調整の手間が減りやすい
対面面接では、候補者に会社まで来てもらう必要があります。移動時間を考えると、候補者が選べる時間帯が限られやすいです。
オンラインなら候補者の移動がない分、昼休み・仕事終わり・週末など、候補者が動きやすい時間帯に合わせやすくなります。結果として「日程が合わなくて面接できない」という状況が減りやすくなります。
面接ハードルが下がりやすい
「わざわざ会社に行くのはハードルが高い」と感じる候補者もいます。特に、在職中で転職を検討中の方や、育児・介護で外出しにくい方には、オンライン面接の方が応募しやすくなることがあります。
オンライン面接の準備:使うツール
おすすめのツール
Zoom(ズーム):世界中で広く使われているビデオ会議ツールです。無料プランでも40分まで1対1の通話ができます。面接なら多くの場合40分以内で終わるため、無料プランで十分です。
Google Meet(グーグルミート):Googleアカウントがあれば使えます。Gmailやスマートフォンと連携しやすく、URLを送るだけで相手が参加できます。
どちらでも機能に大きな差はありません。候補者に「どちらがわかりやすいか確認する」という方法もあります。
準備するもの
- スマートフォンまたはパソコン(カメラ・マイク付き)
- 安定したWi-Fi環境
- 背景がすっきりした場所(書棚・ポスターが映り込まないように)
スマートフォンで十分ですが、パソコンの方が画面が大きく安定して使いやすいことが多いです。
オンライン面接の当日の流れ
面接前:URLを送る
ZoomまたはGoogle Meetで「ミーティングを作成する」と、参加用のURL(リンク)が生成されます。このURLを候補者にメールで送るだけで、候補者は当日にそのリンクをクリックして参加できます。
URLを送るときの一言メッセージ例: 「当日は以下のURLをクリックしてご参加ください。スマートフォンでも参加できます。不明な点があればお気軽にご連絡ください。」
面接中:対面と大きく変わらない
実際の面接の進め方は対面と大きく変わりません。ただし、以下の点に注意するとスムーズに進みやすくなります。
- 最初に通信状態を確認する:「音声・映像は問題ないですか?」と一言確認するとよいです
- 声が聞き取りにくい場合:「少し声が小さいようです。もう少し大きな声でお願いできますか?」と伝えることに遠慮はいりません
- 沈黙が生まれやすい:対面より間が伝わりにくいため、「少し考えてから答えてもらって大丈夫です」と一言添えると候補者が話しやすくなります
面接での質問の仕方についてはこちらの記事(面接で聞く側が話しすぎる問題)も参考にしてください。
面接後:対面と同じフォローを
オンライン面接でも、面接後のフォローは対面と同様に行うことが大切です。翌日のお礼連絡・合否連絡のタイミングなど、通常の選考フローをそのまま適用してください。
面接後のフォローについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
よくある不安と対処法
「ツールの使い方がわからない」
→ 初回は家族や社員にサポートしてもらいながら試してみることをおすすめします。Zoom・Google Meet ともに日本語の使い方ガイドが公式サイトにあります。
「通信が不安定になったらどうする?」
→ 事前に「通信トラブルが起きた場合は電話で続けましょう」と伝えておくと、候補者も安心しやすくなります。連絡先を交換しておくと対応しやすいです。
「候補者がオンライン面接に慣れていない場合は?」
→ 「スマートフォンからでも参加できます」「事前に接続テストをしますか?」と一言案内するだけで、候補者の不安が和らぎやすくなります。
「対面でないと本当の人柄がわからないのでは?」
→ 一次選考はオンライン・最終面接は対面、という組み合わせも選択肢の一つです。オンラインで応募者の絞り込みを行い、最終的な判断は対面で行うやり方を取り入れている会社もあります。
まとめ
オンライン面接は、始めてしまえば難しくありません。
- 準備するもの:スマートフォンまたはパソコン・安定したWi-Fi・ZoomかGoogle Meetのアカウント
- やり方:URLを生成して候補者にメールで送るだけ
- 対面との違い:移動がない分、候補者が動きやすい時間帯に合わせやすい
遠方候補者との接点が増え、日程調整の手間が減り、応募のハードルが下がりやすくなります。まずは一度試してみてください。
採用プロセスの見直しが気になる方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q1. ZoomとGoogle Meetはどちらがいいですか?
どちらでも面接には十分な機能があります。GoogleアカウントをすでにGmailで持っている場合はGoogle Meetの方がすぐに使えて便利です。初めての場合はどちらか一方を試してみて、使いやすい方を選ぶとよいです。
Q2. オンライン面接の費用はかかりますか?
ZoomもGoogle Meetも無料プランで面接には対応できます。Zoomの無料プランは1対1でも40分の制限があります(なお、Zoomの仕様は変更になる場合がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください)。面接が40分以内で終わることが多い場合は、無料プランで十分なことがほとんどです。
Q3. 候補者の通信環境が悪くてうまくつながらない場合はどうすれば良いですか?
事前に「万が一つながらない場合はお電話でも対応できます」と伝えておくと、トラブル時の対応がスムーズです。通信状態が不安定な場合は電話面接に切り替えるという選択もあります。
Q4. オンライン面接は対面面接と同じ評価基準で判断してよいですか?
基本的には同じ基準で問題ありません。ただし、オンラインでは声のトーンや表情が対面より伝わりにくい面もあります。「印象が薄かった」という場合でも、対面で話してみると印象が変わるケースもあるため、最終判断は対面を組み合わせるとより確実です。