2026年5月23日

「転職サイトの口コミが採用に影響することがある」——転職会議・OpenWork対策の基礎

求人票を整えても、応募者が来ない。

そういった場合、転職口コミサイトの評判が影響していることがあります。

求職者は応募の前に、複数の情報源で会社を調べることが多いです。Googleマップの口コミ、転職口コミサイト(転職会議・OpenWorkなど)、SNSの評判——これらをひと通り確認してから、応募するかどうかを判断するケースが増えています。

求人票の内容がよくても、口コミサイトに「残業が多い」「雰囲気が悪い」「給料が上がらない」といった書き込みがあると、応募を踏みとどまる可能性があります。

転職口コミサイトとは何か

転職会議OpenWork(旧:Vorkers) などは、現在・元の社員が職場の評価を書き込む口コミサービスです(各社員・元社員の投稿であり、会社が公式に管理するものではありません)。

求職者はここに「入社前に知りたかったこと」「実態」を求めて訪問します。求人票に書いてある「明るい職場」「働きやすい環境」が本当かどうかを、第三者の声で確認しようとするのが目的です。

地方の中小企業では「自社の口コミページが存在することを知らなかった」というケースも多いです。まず自社が検索されているかを確認することから始めてみてください。


口コミサイトへの対応:3つのステップ

① まず現状を把握する

転職会議・OpenWorkなどの主要サービスで自社名を検索し、どんな口コミが書かれているかを確認します。

口コミがない場合:まだページが作られていないか、閲覧数が少ない状態です。今は問題ないとしても、応募数が増えれば口コミページが作られやすくなります。

口コミがある場合:内容をよく読んで、事実の誤認・古い情報・感情的な投稿がないか確認します。

② 企業からの公式コメントを活用する

多くの転職口コミサイトでは、企業側が口コミに対してコメントを返す機能があります(登録が必要な場合があります)。

この機能を使うことで、「批判的な口コミに無回答のまま」という状態を改善できます。

効果的なコメントの書き方:

  • 口コミに対して反論したり言い訳をしたりするのは逆効果になりやすいです
  • 「ご意見をいただきありがとうございます。〇〇の点については現在改善に取り組んでいます」のように、受け止めた上で前向きな姿勢を示す表現が適しています
  • コメントを書くことで、「会社として向き合っている」という印象が求職者に伝わりやすくなります

古い口コミ(3年以上前など)に対しては「現在は制度が改善されています」などの補足コメントが有効なことがあります。

③ 継続的に職場環境を改善する

口コミ対策で最も効果的なのは、書かれている内容が改善された職場環境を実際に作ることです。

「残業が多い」という口コミには、残業削減の取り組みを実施することが根本的な対策です。口コミを「外部から見た職場の鏡」として活用する視点が、長期的な採用力の向上につながりやすくなります。


口コミ依頼をする際の注意点

「良い口コミを書いてもらいたい」と思う気持ちは理解できますが、転職口コミサイトへの書き込み依頼については各プラットフォームのポリシーで制限されている場合があります。

  • OpenWork・転職会議などの転職専門サイトは、企業が従業員・元従業員に口コミを依頼することをポリシーで規制している場合があります。実施前に各サービスの最新ポリシーを必ずご確認ください。
  • 「良い口コミを書くよう圧力をかける」行為はプラットフォームへの違反になる可能性があるだけでなく、社員との信頼関係を損なうリスクもあります。

口コミ対策はあくまで「事実に基づいた情報を正確に伝える」ことを目的とすることが重要です。

なお、Googleマップ・Googleビジネスの口コミ対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。


中小企業でも取り組めること

転職口コミサイト対策というと「大きな会社がやること」に思えるかもしれません。しかし、地方の中小企業ほど口コミ一件の影響が大きくなりやすいです。

口コミ数が数件程度の場合、ネガティブな1件の影響が大きくなります。逆に言えば、職場環境の改善・コメント返信・求人票での情報発信など、少ない手間でも印象が変わりやすいです。

今日から始められること:

  • 主要口コミサイトで自社名を検索して現状を把握する
  • 批判的な口コミがあれば、企業コメント機能で丁寧に対応する
  • 求人票・採用ページに「現在の職場環境」を具体的に記載する(社内の様子・スタッフの声)

採用広報の整え方についてはこちらの記事(社内コンテンツの作り方)も参考にしてください。


まとめ

転職口コミサイトへの対応を放置していると、求人票の内容が良くても応募につながりにくくなることがあります。

  • まず現状把握:自社名で主要サイトを検索する
  • 企業コメントを活用:批判的な口コミに丁寧に向き合う
  • 口コミ依頼は各サービスのポリシーを確認:違反にならない範囲で対応する
  • 根本は職場改善:口コミは外からの鏡と捉えて改善に活かす

採用の土台を整えたい方は、お気軽にご相談ください


よくある質問

Q1. 転職会議・OpenWorkに自社のページがない場合、どうすれば良いですか?

ページが存在しない場合は今すぐ問題になることは少ないです。ただし、採用活動を続ける中でページが作られる可能性はあります。定期的に検索して確認しておくとよいです。

Q2. ネガティブな口コミの削除を申請することはできますか?

事実と異なる内容・個人情報・誹謗中傷などに該当する場合は、各サービスに削除申請できることがあります。ただし判断基準はサービス側にあり、削除されない場合も多いです。まずは企業コメントで対応することを優先するとよいです。

Q3. 口コミサイトに応募者が実際にアクセスしているかどうかわかりません。

採用面接の場で「応募前にどこで会社の情報を調べましたか?」と聞いてみると、求職者の情報収集行動がわかることがあります。口コミサイトを見たと答える方が一定数いる場合は、対策を強化する判断材料になります。

Q4. 良い口コミが集まれば採用は改善されますか?

口コミは採用力の一要素です。口コミだけで採用が決まるわけではありませんが、「悪い口コミが採用を邪魔する」状態が改善されれば、求人票の効果が出やすくなることが期待できます。

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