2026年8月17日
高校訪問、何を話せばいいか分からないまま行っていませんか?
「進路担当の先生に挨拶に行ってください」と言われても、何を持って、何を話せばいいのか分からない——そんな状態で高校訪問に向かう経営者・採用担当者は少なくありません。
営業訪問とは勝手が違います。先生は商品を買ってくれる相手ではなく、生徒を紹介するかどうかを判断する相手です。段取りを知らないまま行くと、「とりあえず挨拶しただけ」で終わり、翌年以降につながらないことがあります。この記事では、高校訪問の準備から当日の流れ、訪問後の関係の続け方までを具体的に解説します。
高卒採用の仕組み全体については「高校生採用を始めてみる」で解説しています。本記事はその中の「学校訪問」という一場面に絞った実務編です。
訪問前に準備すること
アポイントは電話で取るのが必須
飛び込み訪問自体が禁止されているわけではありませんが、進路担当の先生は授業・部活動・生徒対応で予定が埋まっていることがあり、訪問時に不在だったり、十分な時間を取ってもらえなかったりすることがあります。そしてコロナ禍より、事前に学校の代表電話へかけ、「進路指導担当の先生に、求人についてお話ししたい」と伝えてアポイントを取っておくのが必須となりました。
服装はスーツが無難
学校という場の性質上、フォーマルすぎて浮くことはまずありません。スーツ着用が無難です。私服可能な業種でも、初回訪問だけはきちんとした服装で行くことをおすすめします。「この会社は生徒を大事にしてくれそうだ」という第一印象は、服装からも伝わります。
手土産は必須ではない
手土産を持参する企業もありますが、必須のマナーではありません。学校によっては教職員への物品受け取りを内規で制限している場合もあるため、迷う場合は事前に「何かお持ちしたほうがよいですか」と聞いてしまうのが確実です。持参する場合は、個包装で日持ちする菓子折り程度にとどめ、高価すぎるものは避けたほうが無難です。基本的には不要です。
訪問当日の段取り
到着は指定時間の少し前
指定された時間の5〜10分前に到着するのが目安です。早すぎると先生の授業や対応の妨げになることがあるため、早く着きすぎた場合は近くで時間を調整してから伺うとよいです。
話す順番を決めておく
限られた面談時間の中で伝えたいことが伝わらないまま終わってしまうことを避けるため、話す順番をあらかじめ決めておくと安心です。
- 自己紹介と会社概要——何をしている会社か、簡潔に
- 募集の背景——なぜ今、高校生を採用したいのか
- 仕事内容と働く環境——生徒が具体的にイメージできる説明
- 募集条件——給与・勤務時間・休日などの基本情報
- 見学・説明会の案内——学校見学や会社説明会を受け入れられる旨
先生が知りたいのは「どんな会社か」だけでなく、「生徒を安心して送り出せる会社かどうか」です。仕事内容の説明では、平易な言葉で職場のリアルを伝えることが有効です。求人票の書き方については「高校生採用を始めてみる」でも触れています。
質問には正直に答える
先生からは「離職率」「残業の実態」「若手社員の様子」など、踏み込んだ質問が出ることがあります。ここで曖昧にごまかすと、後から実態との差が明らかになったときに信頼を失いかねません。多少厳しい実情であっても、正直に答え、改善に取り組んでいる姿勢を伝えるほうが、長期的な信頼につながりやすいです。
面談時間は15〜30分を目安に
先生の時間を過度に奪わないよう、面談は15〜30分程度でまとめるのが目安です。資料一式(会社案内・求人票)を渡し、「ご不明点があればいつでもご連絡ください」と伝えて締めくくります。
一度の訪問で終わらせない
高校訪問は一度行けば終わりというものではありません。継続的な接点を持つことが、翌年以降の紹介につながりやすくなります。
- 選考結果は必ず報告する——生徒を紹介してもらった場合、合否にかかわらず結果を先生に報告します。連絡がないまま放置すると、次の紹介をためらわれることがあります
- 入社後の様子を伝える——採用した生徒がどう働いているかを、時々学校側に共有します。先生にとっては「送り出した生徒がうまくやっているか」が重要な関心事です
- 翌年も同じ時期に訪問する——毎年決まった時期に顔を出すことで、「継続して高校生を採用する意思がある会社」という認識が定着しやすくなります
採用後のフォローが定着を左右する点は、高校生に限らず共通しています。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
- 飛び込み訪問も可能だが、2026年現在は電話で事前にアポイントを取っておく
- 服装はスーツが無難、手土産は必須ではなく迷えば学校に確認する
- 話す順番を決め、15〜30分程度で要点を伝える
- 先生からの質問には正直に答え、信頼を損なわない
- 選考結果の報告・入社後の様子の共有・翌年以降の継続訪問が、長期的な関係につながる
学校訪問は、身構えるほど特別なものではありません。段取りさえ押さえておけば、「何を話せばいいか分からない」まま向かうことはなくなります。
高卒採用の進め方について相談したい方は、お気軽にご相談ください。