2026年3月17日
「自分でも応募していいですか?」と思わせる求人票の作り方――建設業・採用支援の現場から
岩手県盛岡市内にある建設系企業(社員10名以下)から、求人票作成のご相談をいただきました。
募集していたのは、建設業の専門事務職です。業界経験者には馴染みの深い仕事ですが、一般にはほとんど知られていない職種で、名称を聞いただけでは内容がイメージしにくいという特徴があります。
今回の求人は「未経験・初心者歓迎」での募集でしたが、当初の求人票には業界用語が並んでいて、建設業の知識がない求職者には「自分が応募していいのかどうか」がなかなか伝わらない内容になっていました。
取り組んだこと
約1ヶ月間、以下の点を中心に求人票を一緒に見直しました。
① 仕事内容の言葉を「業界の外」に向けて書き直す
業界内でのみ通じる表現を、専門知識のない求職者にも伝わる言葉に置き換えました。「入社後に一から教えます」「専用ソフトの使い方からスタートできます」という形に変更し、「自分にもできるかもしれない」と感じてもらえる文体を意識しました。
② 「初心者歓迎」の根拠を具体的に示す
歓迎だと言うだけでは、なかなか信頼してもらえません。「入社後〇ヶ月は熟練スタッフがマンツーマンで指導します」など、安心して応募できる体制を具体的に盛り込みました。
③ 求める人物像を絞り込む
「明るく元気な方」ではなく、「細かい作業を丁寧にこなすのが得意な方」「落ち着いて仕事に取り組める方」と、その職種に向いている人の特徴を具体的に記載しました。
結果
ハローワークに求人票を公開してから1週間で6名から応募がありました。
最終的に2名を採用。2名とも建設業未経験者でした。
社長からは「こんなに早く来るとは思わなかった」という言葉をいただきました。
この事例から伝えたいこと
求人票は「条件を書く書類」ではなく、「会社と求職者をつなぐ言葉」だと思っています。
専門職だからこそ、難しい言葉を使う必要はありません。むしろ、業界を知らない人に向けて丁寧に説明できる求人票の方が、応募の間口は広がります。
「求人を出しているのに誰も来ない」と感じている社長さんがいれば、まず今の求人票の言葉が、業界を知らない人に届いているかを確認してみてください。
岩手・宮城を中心に、地方中小企業の採用支援をしています。求人票の見直しについてはお気軽にご相談ください。